SOG取替工事(LA・VT・DGR付200A)|三重県桑名市
三重県桑名市にて、高圧受電設備のSOG(保護継電器付区分開閉器)の取替工事を行いました。
既設設備を確認したところ、PAS(気中負荷開閉器)をはじめ、操作用変圧器や避雷器などの高圧機器に経年劣化が見られたため、設備の安全性・信頼性を維持するために更新を実施しました。
今回は既設機器を個別に更新するのではなく、VT(計器用変圧器)・LA(避雷器)・DGR(地絡方向継電器)を組み込んだ200A仕様のSOGへ更新しています。
既設高圧機器の経年劣化に伴う更新
高圧受電設備を構成するPASや保護機器は、長期間使用することで各部の経年劣化が進みます。
外観上は大きな異常が確認できない場合でも、内部部品や絶縁性能などが劣化している可能性があるため、点検結果や使用年数、設備の状態などを踏まえて計画的に更新することが重要です。
今回の設備では、既設PASのほか、操作用変圧器や避雷器についても更新が必要な状態となっていました。
そこで、今後も高圧受電設備を安定して使用できるよう、関連する機器を含めて更新することになりました。
VT・LA・DGRを一体化したSOGへ更新
今回設置したSOGには、VT・LA・DGRなどの機能が組み込まれています。
それぞれの主な役割は次のとおりです。
VT(計器用変圧器):高い電圧を計測・制御に使用できる電圧へ変換するための機器
LA(避雷器):落雷などによって発生する異常な過電圧から電気設備を保護するための機器
DGR(地絡方向継電器):地絡事故を検出し、その方向を判別して適切に保護動作を行うための機器
従来は個別に設置されていた機器を一体型のSOGへ更新することで、設備構成を整理し、今後の保守・点検を行いやすくすることにもつながります。
SOGは波及事故を防止する重要な保護設備
SOGは、高圧受電設備で地絡事故などが発生した際に、異常を検出して電路を遮断するための重要な設備です。
高圧受電設備の構内で事故が発生し、その影響が電力会社側の配電線へ及ぶと、周辺施設を含む広い範囲に停電を発生させる「波及事故」につながる可能性があります。
SOGは、こうした事故の影響を構内にとどめるための重要な保護設備として設置されています。
今回のようにDGRを備えた設備では、地絡事故が発生した方向を判別し、必要な保護動作を行います。
LA(避雷器)による雷サージ対策
今回設置したSOGにはLA(避雷器)も組み込まれています。
LAは、落雷などによって電路に瞬間的な異常電圧が発生した際に、その影響から高圧受電設備を保護する役割を担っています。
屋外の高圧受電設備は雷の影響を受ける可能性があるため、適切な雷サージ対策も設備を安全に使用していくうえで重要です。
今回の更新では、既設避雷器を含めて新しい設備へ更新しました。
既設の操作用変圧器とPCBへの対応
今回の既設設備には操作用変圧器が設置されており、機器の製造時期などからPCB含有について確認が必要となる可能性がありました。
古い電気機器の中には、絶縁油などにPCB(ポリ塩化ビフェニル)が含まれているものがあります。
こうした機器を更新・撤去する場合には、機器の製造時期や型式などを確認し、必要に応じてPCB含有の有無を確認したうえで適切に取り扱う必要があります。
高圧受電設備の更新では、新しい機器を設置するだけではなく、撤去する既設機器についても確認することが重要です。
高所作業車を使用してSOGを取替
SOGは電柱上に設置されているため、今回の工事では高所作業車を使用して施工しました。
安全確認を行ったうえで既設PASおよび関連機器を撤去し、新しい200A仕様のSOGを設置します。
電柱上で高圧設備を扱う作業となるため、周囲の電線や既存設備にも十分注意し、安全を確保しながら施工を進めました。
設置後は高圧ケーブルや制御線などを接続し、設備全体を確認します。
施工後に保護機能を確認
SOGの取替後は、設備を設置して終わりではありません。
今回も施工後に必要な試験・確認を行い、保護設備が適切に動作することを確認したうえで復旧しました。
高圧受電設備では、機器そのものの性能だけでなく、保護継電器などが適切に動作することが重要です。
そのため、機器の更新と各種試験・確認を一連の工事として確実に行う必要があります。
複数の既設機器を一体型SOGへ更新
今回の工事では、経年劣化したPAS・操作用変圧器・避雷器などを更新し、VT・LA・DGRを備えた一体型SOGへ変更しました。
これにより、高圧受電設備に必要な保護機能を確保するとともに、従来個別に設置されていた機器構成を整理することができました。
また、古い高圧機器を更新する際には、PCB含有の可能性についても確認する必要があります。
高圧受電設備は、単に古くなった機器を交換するだけではなく、既存設備の構成や保護機能、今後の保守性なども含めて更新方法を検討することが重要です。
SOG・PASなど高圧受電設備の更新をご検討の方へ
さつき電気商会では、SOG・PAS・LBS・VCB・GR・DGR・ZCT・高圧ケーブルなど、高圧受電設備を構成する各種機器の取替・更新工事に対応しています。
「SOGやPASを長期間使用している」
「点検で高圧機器の更新を勧められた」
「既設の保護設備を一体型に更新したい」
「古い設備なのでPCBについても確認したい」
といった場合もご相談ください。
既存設備の構成や機器の状態を確認し、必要な保護機能や今後の保守性も考慮した更新方法をご提案します。
三重県桑名市をはじめ、愛知県・三重県などでSOG・PASをはじめとする高圧受電設備の更新・改修をご検討の際は、さつき電気商会までお気軽にご相談ください。